研修のオンライン化ガイド——始め方から運用まで完全ロードマップ

LMS初期導入運用
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この記事でわかること

  • 企業研修のオンライン化を成功させるために、導入手順、運用方法、失敗しないポイントをわかりやすくまとめたガイド
  • オンライン研修の始め方から運用までを解説。目的設定、教材選定、LMS活用、受講率改善のポイントを紹介
  • 研修オンライン化の導入ステップと成功のコツを整理。効果測定や受講管理を最適化し、研修の質を高める方法を解説

近年、企業研修のオンライン化が急速に進んでいます。
テレワークの定着や人材育成の多様化により、「集合研修をオンラインで効率化したい」「遠隔地の社員にも均一な教育を届けたい」というニーズが高まっているためです。

とはいえ、「オンライン研修を始めたいけれど、どこから手をつければいいのか分からない」という声も少なくありません。
この記事では、研修をオンライン化するための具体的なステップから、導入後の運用・定着までを完全ロードマップ形式で解説します。

1.なぜ今、研修のオンライン化が求められるのか

オンライン研修の最大のメリットは「時間と場所の制約をなくすこと」です。
集合研修では会場手配や講師の移動、受講者のスケジュール調整が必要でしたが、オンライン化すればその負担が大幅に軽減されます。

また、動画教材やLMS(学習管理システム)を活用することで、研修内容をデータ化し、「誰がどこまで学習したか」「理解度はどの程度か」を可視化できます。
これにより、教育担当者は効果測定を行いやすくなり、研修の質を継続的に改善できるようになります。

さらに、企業の人材戦略としてもオンライン化は重要です。
リスキリングやOJTのデジタル化が進む中で、学習のDX(デジタルトランスフォーメーション)は避けて通れないテーマになっています。

2.オンライン研修導入のステップ

オンライン研修を成功させるためには、以下の5つのステップを押さえて進めるのが効果的です。

ステップ1:目的を明確化する

最初に明確にすべきは、「何のためにオンライン化するのか」という目的です。
例:

  • コスト削減のため
  • 全社員に均一な教育を届けるため
  • 学習履歴をデータ化して評価制度に活かすため

目的を定義することで、最適なシステム選定や運用方法が見えてきます。

ステップ2:教材形式を決める

オンライン研修の教材には主に以下の形式があります。

  • 動画教材(講義型/ナレーション付きスライドなど)
  • 電子テキスト(eBook)
  • テスト・課題形式

動画で理解を深め、eBookで復習し、テストで定着を測る構成が一般的です。

ステップ3:システムを選定する

LMS(Learning Management System)は、オンライン研修の中核を担います。
選定時は次の点を確認しましょう。

  • コンテンツ登録が簡単にできるか
  • 受講者管理や成績集計がしやすいか
  • スマートフォン対応があるか
  • 不正受講防止や本人確認機能があるか

たとえば「manabi+(旧e-learningASP)」のような法人向けLMSは、これらを標準で備えており、動画配信・テスト・課題提出・顔認証による本人確認まで一元的に管理できます。

ステップ4:試験運用を行う

最初から全社員に展開するのではなく、一部部署で試験運用することが成功のカギです。
実際の受講者の声をもとに、

  • コンテンツの視聴しやすさ
  • テストの難易度
  • 管理画面の操作性

などを確認・改善してから本格運用へ移行しましょう。

ステップ5:運用ルールとサポート体制を整える

オンライン化しても、「放置される研修」になっては意味がありません。
受講催促メールの自動送信や、管理者の進捗確認機能を活用し、継続的に受講を促す仕組みを作りましょう。

また、学習者がつまずいた時の問い合わせ対応(Q&A機能・掲示板など)も重要です。

3.オンライン研修を成功に導くポイント

3-1. 受講の「見える化」でやる気を維持

成績や進捗を可視化することで、受講者に達成感が生まれます。
LMS上で「完了率○%」「テストスコア」などを表示するとモチベーション向上につながります。

3-2. 講師・管理者の巻き込み

オンライン研修はシステムだけで完結しません。
講師や管理者が積極的に関与することで、質問対応やフォローアップがスムーズになります。

3-3. 定期的なアップデート

一度作った教材も、制度やトレンドの変化に合わせて更新しましょう。
動画を差し替えたり、最新の事例を加えることで、常に新鮮な研修コンテンツを維持できます。

4.オンライン研修のよくある失敗例と対策

失敗例対策
受講率が低い受講催促メール機能を活用する。短時間講座に分けて受けやすくする。
不正受講が発生顔認証や視聴チェック機能を導入する。
教材作成に時間がかかるPowerPointやPDFから簡単に教材化できるシステムを利用する。
効果測定ができないLMSでテスト結果・学習履歴を自動収集する。


5.まとめ——オンライン研修は「準備」で決まる

研修のオンライン化は、単なるデジタル化ではなく、「学びの仕組み」を再設計するプロジェクトです。
システム選定や教材制作も大切ですが、もっとも重要なのは「目的を明確にし、運用を続ける体制を整えること」です。

manabi+(旧e-learningASP)は、動画配信・テスト・受講管理・不正防止までを一元管理できる法人向けLMSです。
オンライン研修の導入を検討している企業の方は、ぜひ一度ご相談ください。