動画の倍速再生は可能？再生速度の変更機能と使い方を解説

オンライン研修やeラーニング利用者の中には、「動画をもっと速く見たい」「復習時に早回ししたい」という要望を持つ方が少なくありません。
manabi+ school でも、動画再生速度（倍速／スロー再生）の機能を提供しており、受講者が自分に合ったスピードで視聴できるよう設計されています。

本記事では、動画の倍速再生機能とは何か、どのように使うのか、導入時に注意すべきポイントまでを、FAQ形式でわかりやすく解説します。

Q1. 倍速再生機能とは何ですか？

答え：再生速度を変える機能です。
通常「1.0倍速（標準速度）」で再生される動画を、例えば「1.25倍」「1.5倍」「2.0倍」など、速めや遅めに再生できるようにする機能を指します。
逆再生や巻き戻しなど細かい操作を含む場合もあります。

この機能により、理解できる範囲で視聴時間を短縮したり、ゆっくりや音声でじっくり確認したりと、学習スタイルに合わせた柔軟な受講が可能になります。

Q2. 当社（自社システム）では倍速再生できますか？

はい、可能です。
ただし、管理者や講座担当者が「再生速度変更を許可」する設定をする必要があります。
設定された講座や動画であれば、受講者画面で速度を自由に変更できます。
一方、重要なコンプライアンス研修などでは、速度変更を制限するケースも設定可能です。

Q3. 再生速度の変更方法を教えてください
以下は一般的な操作手順の一例です。実際の画面・システムに応じて多少異なる場合があります。

• 動画を再生する
• 再生画面の歯車アイコン（設定）や時計マーク、速度表示ボタンなどをクリック
• 表示される速度一覧から、希望の速度（例：1.0倍、1.25倍、1.5倍、2.0倍など）を選択
• 再生速度が変わると、速度表示が変わります（例：1.5×など）
• 元の速度に戻したいときは「1.0倍」などを選べば標準速度に復帰

なお、システム設定で速度変更を無効にしている場合、上記操作ができないようになっていることもあります。

Q4. 倍速再生のメリットとデメリットは？

メリット

• 視聴時間の短縮：学習時間を有効活用できる
• 復習の効率化：既習部分を速めにチェックできる
• 集中力維持：適度なスピードアップで退屈を防ぐ
• 学習スタイルの柔軟性：自身に合った速度で学べる

デメリット・注意点

• 聞き取りにくさ：速すぎると音声が聞き取れなくなる可能性あり
• 理解力の低下：複雑な内容は標準速度で理解を深めたい
• 受講義務教材における懸念：「ながら見」になって正確な理解が得られない恐れ
• 通信・処理負荷：高速再生時にバッファ遅延が起きることも

そのため、速度変更ができるかどうか、どの範囲まで許可するかを講座設計段階で検討することが重要です。

Q5. 速度変更ができない／設定できないときはどうすればいい？

以下の点を確認すると原因と対処法が見つかることが多いです。

チェック項目	内容	対応策
管理者設定	講座や動画が再生速度変更禁止設定になっている	管理画面で「速度変更可」に切り替える
動画プレーヤーの仕様	使用中のプレーヤーが速度変更機能に対応していない	プレーヤー更新／別プレーヤー導入など検討
ブラウザ制限	古いブラウザや非対応環境では機能しないことがある	推奨ブラウザ・バージョンで試す
ファイル形式・コーデック	特殊な動画形式だと速度変更が効かないことも	MP4など一般形式へ変換してアップロード
ネット通信やバッファ	高速再生によるバッファ切れで再生が途切れる	高速回線・キャッシュ設定など改善

これらを順に確認すれば、多くの場合、速度変更機能を有効化できます。

Q6. どの速度を使えばいいですか？

速度の選び方は個人差がありますが、以下を参考にしてください。

• 1.0倍速（標準速度）：普段の理解に最も安全
• 1.25倍～1.5倍速：軽めの復習、理解済み内容の再確認に適切
• 2.0倍速：流し聞き、事例紹介など理解しやすい内容向け
• 0.75倍速など低速：語学学習、発音や難解表現の確認などに有効

最初は低めから徐々に速度を上げていって、自分の「理解できる上限速度」を見つけるのが良いでしょう。

Q7. 実際の活用例・使い分けは？

• 重要講義・基礎知識：標準速度固定や速度変更を制限
• 事例紹介・補足解説：受講者に速度変更を許可
• 復習・確認用講座：速めの再生を推奨
• スキマ時間学習：短め動画＋速度アップ利用

このように用途や目的に応じて、速度変更の可否を使い分けることが効果的です。

まとめ・FAQの補足ヒント

動画の倍速再生機能は、学習者にとって非常に便利な機能ですが、運用設計を間違えると理解を疎かにしてしまうリスクもあります。

• 管理者側で速度変更の可否を制御できる設計
• 速度変更機能を案内・ガイドする文言設置
• 速度再生時も「最後まで視聴したら完了扱い」にする設定

すべての動画で速度変更を有効にするのではなく、講座特性に応じて使い分け

このような注意点を抑えつつ、速度変更機能をうまく活用すれば、受講者にとってストレスの少ない、効率的な動画学習体験を提供できます。