研修管理に便利!受講者の進捗確認機能とチェック方法を紹介

LMS運用
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この記事でわかること

  • 進捗確認機能は受講状況を可視化し、離脱防止・フォロー・改善に欠かせない重要機能。
  • manabi+ schoolでは、全体進捗の把握・個別分析・データ出力・アラート連携などで効率的に運用可能。
  • しきい値設定や通知活用で早期対応し、受講者のモチベーション維持と研修効果向上を実現できる。

オンライン研修やeラーニングを導入する上で、単にコンテンツを配信するだけでは不十分です。
「受講者がどこまで進んでいるか」「どこでつまずいているか」を把握できる進捗確認機能は、運営・フォローアップ・改善において極めて重要な役割を果たします。

本記事では、受講者の進捗確認機能とは何か、どのように使えばよいか、チェックすべきポイント、運用のヒントをわかりやすく解説します。

1.進捗確認機能とは?なぜ重要か

■ 進捗確認機能とは
進捗確認機能とは、受講者が研修・講座をどのくらい進めているかを「見える化」する機能です。
具体的には、各受講者が以下のような項目を確認できるようにする機能を指します。

  • 受講している講座・モジュールの進行率(%)
  • 各コンテンツ(動画・PDF・テストなど)の完了/未完了状況
  • 学習開始日時・最終アクセス日時
  • 累積学習時間
  • テスト・アンケートの回答状況や得点
  • そのほか、再受講回数、途中離脱箇所など

こうした情報を管理者画面で一括で参照できることで、研修運営が格段にしやすくなります。

■ なぜ進捗確認が欠かせないのか?

  • 受講者の離脱を早期発見できる:進捗が停滞している人をすぐフォローアップできる
  • リマインドや催促を効率化できる:未進捗者をリスト化し、自動メール配信などで促せる
  • 研修効果を把握できる:どの講座・モジュールが評価されているか、どこでつまずきが多いか分析できる
  • 証跡を残せる:誰がいつ何を受講したかの記録を残すことができ、後のチェックや報告に使える

これらをうまく活用すれば、研修運営の品質と効率を向上させることが可能です。

2.manabi+ school における進捗確認機能(想定)

manabi+ school は、学習管理(LMS)機能を備えるクラウド型システムです。
このシステムが持つ進捗確認の仕組みや使い方を想定しながら、具体的にどのようにチェックできるかを整理してみます。

2.1 ダッシュボード/管理画面での進捗把握

管理者(運営側)は、システムのダッシュボード画面や管理メニューから、受講者全体の進捗を俯瞰で確認できるようになっています。
視覚的に進捗率が表示されたグラフ、モジュール別の完了率一覧、遅延者リストなどがあれば、一目で状況を把握しやすくなります。

2.2 受講者個別の進捗詳細画面

管理画面から個々の受講者を選択すると、その人の進捗状況を詳細に表示できる画面が用意されています。
例えば:

  • 講座構成モジュールごとの進捗%
  • 各コンテンツ(動画・PDF・テストなど)の状態(未着手・受講中・完了)
  • 最後にアクセスした日時
  • 学習時間の累積
  • テストの得点・合否
  • 再受講回数や途中停止位置

これにより、運営者は個別フォローや指導対象を絞り込めます。

2.3 進捗データの出力・共有

進捗データをCSV形式などで出力できる機能がありますので、研修報告や部門別集計などに活用できます。
出力形式には、受講者ID・名前・講座名・進捗率・最終アクセス日時などが含まれています。

2.4 通知・アラート機能との連携

進捗確認だけでなく、「進捗が一定値未満の受講者を抽出して通知を出す」「期限直前で未完了者をアラート表示する」といった機能がありますので、運用がより効率化されます。

3.進捗確認の具体的なチェック方法

進捗確認機能があるとして、それを実際に運用でどう使うかが肝になります。以下、チェック方法のステップを紹介します。

ステップ 1:全体進捗を俯瞰する
まずは、管理者画面で 受講者全体の進捗率分布を確認します。
例えば、

  • 進捗0%(未開始)者が何名いるか
  • 進捗20〜50%の中途者がどれくらいいるか
  • 修了率100%がどれほどか

といった構成を把握することで、研修全体の状態を把握できます。

ステップ 2:遅延者リストを抽出する
進捗が特定閾値より低い受講者を優先的に抽出します(例:進捗20%未満、受講開始後5日以上経過して未着手、など)。
このリストをもとに未受講者フォローやリマインドメール送信を行います。

ステップ 3:個別受講者詳細を分析する
遅延者リストから特に目立つ受講者を選び、個別進捗詳細を確認します。
確認すべきポイントは:

  • どのモジュール・講義で止まっているか
  • 動画なら視聴途中・停止位置
  • テスト未解答か、得点が低いモジュールはどこか
  • 最終アクセス日時・頻度

こうした情報をもとに、適切なフォロー(メール、個別案内、補足教材提示等)を行います。

ステップ 4:進捗データを出力して分析・レポート
CSV等で出力した進捗データを、部門別・講座別・期間別に集計し、傾向を分析します。
たとえば、「あるモジュールでの離脱率が高い」「受講期間中盤で停滞が集中している」などの課題点を洗い出し、改善策を検討します。

ステップ 5:改善施策の実行と再モニタリング
進捗分析の結果を踏まえて、次のような改善施策を組み立てます。

  • リマインドメールのタイミング・文面調整
  • 詰まりやすいモジュールの内容見直し・補足動画提供
  • 個別フォロー制度(質問対応、フォロー講座案内など)
  • 進捗警告アラートの自動設定

改善後は再度進捗データをモニタリングし、効果を測定して次のPDCAを回していきます。

4.運用上の注意点と改善のコツ

進捗確認機能を使いこなすには、いくつかの注意点やコツがあります。

注意点 ① 「見ただけ」扱いへの誤認
動画などでは、受講者が流し見だけして「見た」判定がされるケースがあります。
進捗確認機能の設計段階で、途中にランダムで数字を表示し、その数字を後から回答しないと視聴していなかったと判定する機能があります。

注意点 ② 権限設定・閲覧制限
進捗管理権限を誰に与えるかは慎重に。部門長や上司にも閲覧権限を与えるか、情報漏洩リスクを考慮して設定できるようにしておくとよいでしょう。

コツ ① 進捗の「しきい値」設定を工夫する
「未開始」「20%未満」「50%未満」などの進捗区分を設け、段階に応じたフォロー戦略を設計すると運用しやすくなります。

コツ ② アラート通知で未進捗者を可視化する
進捗停滞者に対して、「未開始者リストに通知」「進捗低下者アラート表示」などの仕組みがあると、管理者がすぐ対応できるようになります。

コツ ③ 受講者自身向けの進捗表示も活用
受講者側のマイページ上に「自分の進捗バー」「次にやるべきモジュール表示」「達成度」などを見せると、受講モチベーション向上にもつながります。

5.まとめ:進捗確認機能を活かして研修効果を高めよう

受講者の進捗確認は、研修運営における心臓部分とも言えます。適切に設計された進捗確認機能を使いこなすことで、以下のような効果が期待できます。

  • 研修の脱落を早期発見・対応
  • リマインド・フォローが的確にできる
  • 講座・教材内容の改善ポイントを見つけやすくなる
  • 受講者のモチベーション維持につながる

当社OMSの manabi+ school は、進捗確認を重視したシステム設計を導入することで、オンライン研修の運用はより安定的かつ効果的になります。