なぜ“支払い方法が少ない”と売れないのか?EC離脱データから読み解く

支払い方法を増やそうと考えている資格スクール担当の30代女性の画像
💡

この記事でわかること

  • EC離脱は決済画面で最も多く、支払い方法の少なさが購入断念を招いている
  • 消費者の決済手段は多様化しており、選択肢不足は信頼低下と機会損失につながる
  • スマホ時代のECでは決済体験の改善がCVR向上と売上増加の鍵となる

「商品内容には自信があるのに、なぜか売れない」
「申込途中で離脱されている気がする」

と感じている事業者は少なくありません。

その原因のひとつとして考えられるのが、対応している支払い方法が少ないことです。

特にスマートフォン経由の購入が主流となった現在、決済手段の選択肢は重要視されています。

決済手段の豊富さが、売上に直結する重要な要素といっても過言ではありません。

そこで本記事では、EC市場の最新データや購買行動の変化をもとに、
決済方法の選択肢が少ないと売れない理由や、ECサイトによくある離脱ポイント
わかりやすく解説します。

1.EC離脱は「決済画面」で起きている|支払い方法の影響

ECサイトにおける離脱ポイントは複数ありますが、最も多いのが決済画面です。
商品を選んで申込フォームに進み、あと一歩で購入完了という段階で、ユーザーは非常にシビアな判断をしています。

特に以下のような状況では、離脱が発生しやすくなります。

  • クレジットカード決済しか選べない
  • 入力項目が多く、スマホでは操作しづらい
  • 使い慣れていない決済画面で不安を感じる

離脱するユーザーは、「支払えない」のではなく「支払いたくなくなる」という心理がはたらき、購入をやめてしまうのです。

1-1.消費者の支払い方法は多様化している

近年、キャッシュレス決済が普及するなかで、
消費者が商品やサービスを購入する際の支払い方法はさらに多様化しています。

総務省が公表している「令和6年通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると、
消費者がインターネットを使って商品を購入する場合の決済手段として、以下の方法が選ばれています。※複数回答

  • クレジットカード払い:79.8%
  • 電子マネーによる支払い(QRコード決済・Suicaなど):43.5%
  • コンビニエンスストアでの支払い:33.7%

銀行・郵便局での振り込みや通信料金への上乗せによる支払いを選ぶ層も一定数おり、
消費者はさまざまな手段のなかから支払い方法を選択していることが分かります。

EC業界では、
「決済方法が1つ増えるだけでCVR(購入完了率)が改善する」
という調査結果も報告されており、決済の選択肢はもはや付加価値ではなく必須要件となっているのです。

参考:総務省「令和6年通信利用動向調査報告書(世帯編)」(2026年2月3日利用)

2.支払い方法の種類が少ないECサイトで購入完了につながらない理由

まずは、支払い方法が少ないことが購入率に影響する3つの理由を解説します。

①スマホによる購入スタイルに合っていない

現在のEC購入の多くはスマートフォン経由です。
スマホ利用者にとって、クレジットカード番号の手入力は大きなストレスになります。

カード情報の確認や誤入力による再手続が発生すると、
操作が煩わしくなり購入を取りやめる可能性があります。

ECサイトにクレジットカード以外のキャッシュレス決済方法を導入することで、
スマホユーザーもスムーズに購入手続きを終えられるでしょう。

なお、QR決済やモバイル決済が普及した背景には、

  • 入力の手間が少ない
  • 認証が早い
  • 画面遷移がシンプル

といったUX(ユーザー体験)の良さがあります。

👉「スマホ決済未対応は危険!」でも解説されている通り、モバイル決済非対応は、スマホユーザーの離脱を加速させる要因になるのです。

②「いつもの支払い方法が使えない=不親切」という印象を与える

ユーザーは無意識のうちに、
「普段使っている支払い方法があるか」
を基準にサイトを評価しています。

PayPay・楽天Pay・Apple Payなど、普段から利用している支払い方法に対応していない場合、

  • このサイトは古そう
  • ユーザー目線ではなさそう
  • 他のサイトで買おう

とユーザーに判断されるケースも珍しくありません。

これは価格やコンテンツ以前の問題であり、決済時点で信頼感を失っている状態といえます。

利用者が多い決済方法を網羅することが、機会損失の防止につながるでしょう。

③クレジットカード非保有層を取りこぼす

ECサイトの支払い方法は、キャッシュレス決済だけでは不十分といえます。

若年層や副業・個人事業主層では、クレジットカードを持っていない、
あるいはセキュリティ対策としてオンライン決済で使いたくないという層も一定数存在します。

この層にとって、
「カード決済のみ=購入不可」となり、検討対象から外れて離脱してしまうのです。

キャッシュレス決済にこだわらず、コンビニ決済や銀行振り込みなどにも対応することで、
支払い方法におけるユーザーの多様な要望に応えられます。

3.EC離脱データが示す支払い方法の重要性

ECサイトでユーザーの離脱を防ぐには、
スムーズに支払いを終えられる仕組みづくりが必要不可欠といえます。

なぜならEC業界の各種調査では、購入を途中でやめた理由として、
次のような回答が多いからです。

  • 支払い方法が希望と合わなかった
  • 入力が面倒だった
  • スマホで操作しにくかった

たとえば、決済手続きを行うにあたって会員登録が必要になったり
本人認証に失敗して最初から情報を入力することになったりすると、
ユーザーが競合サイトへ流れてしまう恐れがあります。

特にオンライン研修や研修販売は、衝動的に申し込まれるケースや、
移動中にスマホで検討されるケースが多いため、
決済のワンストップ化が成約率を大きく左右するのです。

なお、教材販売における決済機能の重要性については、
👉「教材販売を自動化」でも解説しています。

「eラーニング販売の決済作業を効率化したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

3-1.支払い方法を増やす=離脱率が下がって売上が伸びる理由

決済手段の拡充により、利便性が向上するほかにもさまざまな効果が生まれます。

  • 離脱率の低下
  • 購入完了率(CVR)の改善
  • 購入までの心理的ハードル低下
  • 新規顧客層の獲得

特にスマホ決済は、
「考える前に支払いが終わる」
といった状態を作れるため、ユーザーの申込意欲が高い瞬間を逃しません。

販売と学習体験は、一続きで設計することが重要です。

3-2.オンライン講座・研修販売で意識したいポイント

支払い方法を増やす際は、以下の点を意識すると効果的です。

  • スマホで完結できる決済を用意する
  • 購入画面で選択肢を明確に表示する
  • 決済完了までの画面遷移を最小化する
  • 信頼性の高い決済ブランドを採用する

これにより、「購入を迷う時間」そのものを短縮できます。

オンライン講座や研修の販売体制を整備するなら、eラーニング運用を包括的に管理・運営するプラットフォーム「LMS(学習管理システム)」を導入するのも手段の一つです。

数多くあるLMSのなかには決済機能が搭載されたサービスもあり、
複雑な入金管理作業などの効率化を図れます。

LMSの機能や活用例をさらに詳しく知りたい方は、👉「LMSの導入のポイント」もご覧ください。

まとめ|“支払い方法の少なさ”はEC離脱の原因に

支払い方法が少ないことは、
目に見えにくい形で売上機会を失っている状態です。

スマホ時代に合わない決済設計はユーザーの利便性を下げるため、信頼低下にもつながるでしょう。

オンライン講座や研修販売において、
「内容が良いのに売れない」という状況にある場合は、決済周りを見直す必要があります。

決済体験の改善は、広告や値下げよりも即効性のある売上改善施策です。
これからのEC・eラーニング販売では、支払い方法=競争力といえるでしょう。

購入を前向きに検討して決済画面まで進んだ顧客を取りこぼさないよう、豊富な種類の支払い方法に対応することが、売上改善のポイントです。

manabi+ school では、この度楽天PayとPayPayに対応しました。詳しくは👉「オンライン講座の購入率を高める決済設計|楽天Pay・PayPayに対応したmanabi+ school」をご参照ください。

当社のmanabi+ school は、LMS(問題登録、動画配信、課金システム等)やフロントサイト、レイアウトを自由に出来るFSE(Flex Site Engine)を持ったサービスです。
eラーニングを始めたい場合は、是非当社にご相談ください。