年商160億円企業グループが、なぜスクール事業を始めたのか?prismaが「manabi+ school」で挑む、新しい教育のかたち

はじめに
通販・マーケティング領域で成長を続けるオモヤグループ。
そのグループ企業である株式会社prismaは、これまで培ってきたマーケティングとクリエイティブの知見を活かし、新たな教育事業「route moi(ルートモア)」を立ち上げた。
今回、route moiを運営するprisma代表の古川史弥氏と、学習プラットフォーム「manabi+ school」を提供するOMS代表の宮下敦士が対談。
なぜ教育事業に挑戦したのか。そして数ある学習プラットフォームの中から、なぜmanabi+ schoolを選んだのか。その背景を語っていただいた。
1.「変わりたい人を、もっと変われるようにする」
宮下社長(以下、宮下): まずは古川さんご自身について教えてください。

古川社長(以下、古川): 私は現在、オモヤグループのprismaという会社で代表をしています。
もともとは大学院まで進学していて、遺伝子研究を行っていました。研究職に進むつもりだったんですが、学生時代にオモヤグループと出会い、「何をするかより、誰と働くか」という考え方に惹かれて入社しました。
当時のオモヤグループは創業5年ほどでしたが、すでに30億円規模の事業を展開していて、通販事業を中心に成長していました。
入社後は通販事業のCRMやカスタマーサクセスを経験し、その後広告運用の内製化プロジェクトに参加しました。
広告運用で成果が出始めたタイミングで、「これを外部企業にも提供できるのではないか」という話になり、新卒2年目で広告代理店事業としてprismaを立ち上げることになりました。
宮下: 研究職志望から広告代理店経営、かなり大きな転換ですね。
古川: そうですね。
ただ、その経験を通じて強く感じたことがあります。
オモヤグループは未経験者採用が9割以上なんですが、それでも数年で事業責任者や経営者クラスまで成長する人がたくさんいます。
私自身もそうです。
研究者になると思っていた人生が、まったく違う方向へ進んだ。
だからこそ、
「変わりたい人を、もっと変われるようにする」
という想いをずっと持っていました。
その想いを社外にも届ける形として生まれたのがroute moiなんです。
2.route moiはなぜmanabi+ schoolを選んだのか

route moiが教えたいのはスキルではなく「考え方」
宮下: まず、route moiを立ち上げた背景から教えてください。
古川: 私たちは通販や広告代理店事業をやっていますが、どんな事業でも結局は「良い商品」がなければ成り立ちません。
そして良い商品を届けるためには、マーケティングとクリエイティブが必要です。
一方で、オモヤグループでは未経験者でもマーケティングやクリエイティブを身につけることで人生が変わるという経験をたくさん見てきました。
だから社内だけではなく、社外にもその機会を提供したいと思ったんです。
宮下: 最近はマーケティングスクールも増えていますよね。
古川: そうですね。
ただ、私たちが教えたいのはPhotoshopの使い方やデザインツールの操作方法ではありません。
もちろんスキルは大事です。
でもそれ以上に、
- なぜ人は商品を選ぶのか
- なぜこの広告は成果が出るのか
- なぜこのクリエイティブは伝わるのか
という原理原則の部分が重要だと思っています。
AIが進化している今だからこそ、その考え方の価値はむしろ高まっていると思います。
教育事業は通販より難しい
宮下: 実際に教育事業を始めてみてどうでしたか?
古川: 正直、想像以上に難しいです。
通販であれば、
- CPA
- LTV
という比較的シンプルな変数で考えられます。
でも教育事業は、
- リード獲得
- カウンセリング
- 入会
- 継続
- コミュニティ
- 満足度
- 成果創出
など、変数が圧倒的に多い。
しかも扱うのはモノではなく人です。
感情もあるし、コミュニティもある。
通販とはまったく違う難しさがありますね。
LMS選定で重視したのは「カスタマイズ性」
宮下: その中で、なぜmanabi+ schoolを選んでいただいたのでしょうか。
古川: 最初からライブ中心ではなく、動画コンテンツ中心で学べる仕組みを考えていました。
そのため複数のLMSを比較検討しました。
ただ、教育サービスって立ち上げた瞬間が完成ではないんですよね。
受講生が増えれば改善したいことも増えるし、コミュニティの形も変わる。
だから最初から完成されたシステムよりも、育てられるシステムが必要でした。
宮下: まさにそこはmanabi+ schoolが大事にしている部分でもあります。
古川: 決め手はカスタマイズ性でした。
route moiでは、動画を見る場所を作りたいわけではありません。
受講生が毎日アクセスする場所なので、そこには世界観が必要です。
- どんな人が集まるのか。
- どんな価値観を共有するのか。
- どんな雰囲気のコミュニティなのか。
そういった部分も含めて教育だと思っています。
だから将来的に、
- 「この画面を変えたい」
- 「この導線を追加したい」
- 「もっとroute moiらしい空間にしたい」
という要望が出てきた時に柔軟に対応できることが重要でした。
オフラインで感じる空気感をどうオンラインで伝えるか

宮下: 実際に福岡オフィスへ伺った時に感じたんですが、prismaさんには独特の空気感がありますよね。
Zoomでは伝わらない魅力というか。
古川: それは本当に課題なんです。
リアルで来てもらえれば伝わるものがある。
でもオンラインスクールは全国展開です。
だからその空気感や価値観をどうオンラインで届けるのか。
そこは今後も磨いていきたいテーマですね。
宮下: だからこそ、プラットフォームも固定ではなく成長できる必要がある。
古川: そうですね。
教育の本質はコンテンツだけではありません。
人と人との関わりや、そこに流れる文化も含めて価値になる。
だから私たちもroute moiを育てていきたいし、プラットフォームも一緒に成長できることを期待しています。
宮下:ありがとうございました。
古川:ありがとうございました。