3Dセキュアが原因でカゴ落ち?eラーニング申込が完了しない理由と対策

この記事でわかること
- 3Dセキュア義務化により、eラーニング申込時の操作負荷が増し、決済画面での離脱が発生しやすくなっている
- eラーニングは熟考型商材のため、3Dセキュアの追加操作が心理的ブレーキとなり、カゴ落ち率を高めやすい
- 事前説明・多様な決済手段・企業利用対応を備えた設計が、3Dセキュア時代の申込完了率向上に不可欠
オンライン講座やeラーニングを販売するうえで、
カゴ落ち(購入離脱)に悩む事業者も多いのではないでしょうか。
特に2024年以降、クレジットカード決済における3Dセキュア(本人認証)導入の
義務化・強化が進んだことで、eラーニング申込フローに
新たな課題が生まれています。
本記事では、
- なぜ3Dセキュアがカゴ落ちの原因になるのか
- eラーニング特有の申込離脱ポイント
- 業界として取るべき現実的な対策
を整理しながら、今後のオンライン教育ビジネスに必要な視点を解説します。
1.3Dセキュアとは?なぜ導入が進んでいるのか
3Dセキュアとは、クレジットカード決済時に行われる本人認証の仕組みです。
ワンタイムパスワードや生体認証などを用いて、不正利用を防止します。
この仕組み自体は、
- 不正決済の防止
- チャージバックリスクの低減
- ユーザー保護
という観点では非常に重要です。
eラーニングやオンライン講座でも、
教材販売や資格講座において金銭が発生する以上、
セキュリティ強化は避けて通れません。
なお、eラーニング販売において支払い方法の選択肢が
クレジット決済だけでは、不十分といえます。
その理由については👉「オンライン講座の購入率を高める決済設計」をご確認ください。
2.なぜ3Dセキュアが「カゴ落ち」を引き起こすのか
eラーニングの利用者には、
ITに詳しくない受講者や、初めて社内研修をオンライン化した企業が含まれます。
そのため、少しの操作ストレスが離脱につながるのです。
具体的には、次のような状況がカゴ落ちを引き起こします。
- 認証画面が突然表示され、戸惑う
- スマホでの操作が分かりにくい
- ワンタイムパスワードが届かない
- 認証方法が分からず戻ってしまう
クレジットカードの不正利用を防止するうえで重要な3Dセキュアですが、
操作性が下がることへの対策を講じる必要があるでしょう。
3.eラーニング申込と一般ECの違い|カゴ落ち率との関係
eラーニングは明確な目的を持って購入されるケースが多い一方で、
購入直前に迷いが生じやすい商品です。
ECサイトと比較して、衝動買いが起きにくい特徴があります。
たとえば、
- 本当に自分に必要か
- 会社に申請が必要ではないか
- 支払い方法は合っているか
という心理が、購入を踏みとどまらせます。
その状態で3Dセキュアという追加操作が入ると、
「あとでいいや」と離脱する確率が一気に上がるのです。
カゴ落ちについては👉「カゴ落ち5つの改善ポイント」でも解説されていますので是非ご覧ください。
4.問題は3DセキュアそのものではなくECサイト設計
誤解されがちですが、3Dセキュア=悪ではありません。
離脱の要因は、ECサイトの設計にあります。
次のようなサイト設計になっている場合は、
離脱防止に向けた対策や改善が必要です。
- 認証があることを事前に伝えていない
- 認証画面の導線が不親切
- 代替決済手段が用意されていない
特にeラーニング業界では「決済は通ればいい」という設計のまま放置されがちなECサイトも少なくありません。
改めてユーザー視点のサイト設計を徹底し、離脱防止を図りましょう。
eラーニングの売上を安定させるには、
販売導線やリピートモデルの構築も重要です。
👉「eラーニングで安定的に売上を上げる仕組みとは」では
事例をもとに詳しく解説しています。
離脱防止だけではなく収益の安定化も見据えて施策を練りたい方は、
あわせてご覧ください。
5.eラーニング販売サイトにおけるカゴ落ち対策3選

一般的なECサイトよりも衝動買いが少ないeラーニング販売。
熟考して購入を決めた意欲の高いユーザーが離脱しないためにも、
決済画面の設計や決済方法を見直しましょう。
ここでは、3Dセキュアに特化した3つのカゴ落ち対策を解説します。
5-1.対策①:事前説明で心理的ハードルを下げる
3Dセキュアによる離脱を防ぐには、申込ボタン周辺のテキストなどを通して
決済手続きに対するハードルを下げることが大切です。
決済手続きを進めるなかでいきなり認証画面に切り替わるよりも、
ユーザーが3Dセキュアの工程を受け入れやすくなるからです。
- 「クレジットカード決済では本人認証が入る場合があります」
- 「スマホで簡単に完了します」
といった一文を入れるだけでも効果があります。
5-2.対策②:支払い方法を分散させる
支払い方法を増やすことも、3Dセキュアによるカゴ落ち防止につながります。
なぜなら、3Dセキュアは主にクレジットカード決済のみで発生するからです。
銀行振込や請求書払い、PayPayや楽天Payなど多様な支払い方法を用意することで、
3Dセキュアを避けたいユーザーが購入しやすくなります。
これまで「決済手続きが面倒だからやめよう」と離脱していたユーザーも、
「手続きが面倒だから他の方法で支払おう」と購入に踏み切りやすくなるでしょう。
ECサイトにおいて、支払い方法の選択肢は離脱率に大きく影響しています。
支払い方法の種類が少ないECサイトが購入完了に至らない理由は、
👉「なぜ“支払い方法が少ない”と売れないのか?」で解説しています。
ぜひご覧ください。
5-3.対策③:企業・研修用途を想定した設計
eラーニングのECサイトは、企業の購入に適した機能を備える必要があります。
企業や団体が購入するうえで必要な機能やフローに対応していないECサイトでは、
「決済画面まで行ったが止まった」というケースが頻発するからです。
企業がeラーニングを購入するにあたって重要なポイントは、以下の通りです。
- 経理処理
- 社内承認
- 領収書発行
個人だけではなく企業研修にも対応したECサイトに設計することで、
ターゲットの幅を広げられるでしょう。
企業が社内研修にeラーニングを導入すると、
コスト削減や教育効果の可視化といったメリットがあります。
詳しくは👉「社内教育のeラーニング活用法と成功事例」で解説しているため、
BtoBのeラーニング販売を検討している方は参考にしてみてください。
6.eラーニング業界のEC販売に今後求められる視点
今後のeラーニング市場では、
「申込完了まで迷わせない」「途中で不安にさせない」
というサイト設計が売上と継続利用に影響します。
ユーザーが安全かつスムーズに購入手続きを終えるためには、
以下の3つを同時に満たす設計が不可欠です。
- セキュリティ強化(3Dセキュアなど)
- UXの簡素化
- 多様な決済手段への対応
ちなみにeラーニング市場全体の流れについて知るには、
👉「eラーニング最新トレンド2026」がおすすめです。
まとめ|3Dセキュア時代にカゴ落ちを防ぐeラーニング申込設計とは
3Dセキュアは、
不正防止のために必要な仕組みである一方、
申込完了率を下げる要因にもなり得る存在です。
重要なのは、
- 事前説明で不安を減らす
- 決済方法を分散させる
- eラーニング特有の利用シーンを理解する
この3点を踏まえた設計と運用です。
「決済で離脱されない仕組み」を作れるかどうかは、
今後のeラーニングビジネスにおける大きな分岐点になるでしょう。
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