NotebookLMは教育現場で使える?ハルシネーションリスクをpremoと比較

NotebookLMは教育現場で活用できるのか。本記事では、NotebookLMとpremoを比較しながら、教材解説AIにおけるハルシネーションリスクや教育用途で求められる信頼性について解説します。近年は教材をAIに読み込ませて質問できるサービスが増えていますが、教育現場では「AIが間違ったことを教えないか」という不安も少なくありません。特に資格講座や企業研修では、誤った知識が学習成果や業務品質に影響する可能性があります。

NotebookLMとpremoを比較する綾
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この記事でわかること

  • NotebookLMは情報整理に優れる一方、教育用途では回答根拠の確認が重要となる
  • premoは教材のみを参照する設計により、教育現場での正確な学習支援を目指している
  • 教育AIは回答数よりも信頼性が重要であり、用途に応じた選定が求められる

1. 教材解説AIが注目されている理由

近年、教材解説AIが注目されるようになったのは、受講者がその場で疑問を解消できるという大きなメリットが浸透したからです。

生成AIの進化によって、学習者は教材を読み込ませるだけで質問できる時代になりました。

従来は、講師への質問やサポート窓口への問い合わせなどの手段しかなく、ときには自分で教材を探し直す必要もあったのです。

しかし現在では、

  • 24時間いつでも質問可能
  • 即時回答が得られる
  • 学習を止めずに進められる

という環境が実現しています。

👉「『premo』による学習効率の向上とは」でも解説しているように、AIは単なるチャットボットではなく、学習支援のインフラへと進化しつつあります。

教育業界でAIエージェントが注目されている背景や導入メリットについては、👉「なぜ今、教育業界のeラーニングSaaSでAIエージェントが注目されているのか?」で詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。

2. ハルシネーションとは

ハルシネーションとは、AIが事実ではない内容をもっともらしく生成してしまう現象を指します。

AI活用を考えるうえで、「ハルシネーション」を避けて通ることはできません。

例えば、以下のようなケースは教育業界におけるAI活用のリスクといえるでしょう。

  • 教材にない内容を補完する
  • 存在しない根拠を説明する
  • 誤った知識を事実のように伝える

一般的な生成AIは膨大な知識を学習しており、質問内容に応じて推論しながら回答を生成します。

だからこそ、教材に書かれていないことまで答えてしまうことがあるのです。

教育用途では回答率よりも正確性の方が重要になるケースが多いため、非常に重大なリスクといえます。

3. NotebookLMとは

NotebookLMは、Googleが提供するAIベースの情報整理ツールです。

利用者は以下のようなデータをアップロードし、その内容について質問できます。

  • PDF
  • Googleドキュメント
  • Webページ
  • スライド

近年ではNotebookLMを教材解説ツールとして利用する教育機関も増えています。

3-1. NotebookLMの強み

NotebookLMの特徴は、複数の資料を横断的に扱えることです。

資料の概要を音声で解説したり、多言語に対応していたり、汎用性の高いツールといえるでしょう。

例えば、教材や補足資料、社内文書をまとめて読み込ませることで、情報整理や要約が容易になります。

また、自然な会話形式で質問できるため、学習者にとっても使いやすいサービスです。

3-2. NotebookLMの注意点

NotebookLMを教育用途で活用するにあたって、教材に書かれていない内容でもAIが補完的に説明してしまうケース(ハルシネーション)に注意が必要です。

NotebookLMは登録した資料を優先して参照する設計となっており、一般的な生成AIと比較すると回答根拠を確認しやすい特徴があります。しかし、質問内容や利用環境、設定によっては、LLM(大規模言語モデル)の知識を利用して回答を生成する場合があるのです。

このような機能は利便性が大きく高まる一方で、情報の参照元が教材であるかどうかが重要な教育現場ではリスクとなります。特に資格学習や法令教育では、わずかな誤りでも大きな問題になる可能性があり、信頼性が問われるポイントといえます。

👉「AIエージェントの導入によるeラーニングの変化」では、教育におけるAIエージェントの役割について紹介しています。教育業界でどのようにAIが活用されているか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

4. premoが教材外の回答を生成しにくい理由

当社が開発したpremoは、教育用途に特化したAIエージェントです。

資格講座や法令研修、コンプライアンス研修や社内教育など、幅広い教育用途において活用できます。

premoの最大の特徴は、教材のみを回答根拠にする設計です。

ここでは、premoが教材外の回答を生成しにくい理由を解説します。

4-1. 教材以外の情報を使わないから

premoは、登録された教材だけを参照対象としています。

そのため、教材に存在しない内容について質問された場合も無理に回答を作りません。

具体的には、「教材に記載されていません」という形で返答します。

質問に対して最適と思われる回答を生成する一般的な生成AIと、大きく異なるポイントです。

4-2. 回答率より回答精度を優先するから

premoは、回答の質を優先するAIエージェントです。

多くのAIサービスが「何かしら答える」ことを重視するなか、premoは「分からないことは分からないと答える」という設計を採用しています。

一見すると不便に見えるかもしれませんが、教育用途では正確性を担保する重要な仕組みです。

教育現場では、どれだけ迅速に回答できても、内容が間違っていることのほうが問題なのです。

5. premoとNotebookLMの回答例

AI情報の参照元を確認するeラーニング運営担当者の女性社員

premoとNotebookLMの違いは、参照データに書かれていないことへの質問に対する回答で明確になります。

NotebookLMはアップロードした資料から回答を生成するものの、ハルシネーションのリスクはゼロではありません。

しかし、premoは教材を超えた推測を行わないため、教材の範囲内での確実な学習が可能です。

学習者は、その情報が教材由来なのか、AIが補足した情報なのかを一目で判断できます。

5-1. 回答から見える比較

premoとNotebookLMの回答を比較すると、特徴の違いがわかりやすくなります。

たとえば「eラーニングは時間や場所を問わず学習できる仕組みです。」のみ書かれた参考データに対して「日本のeラーニング市場規模は?」と質問した場合、その回答は与えたデータ内にないため、premoでは教材に基づく回答を行えません。

しかしNotebookLMの場合、質問内容や設定によっては、LLMが持つ一般知識を活用して市場規模に関する回答を生成する可能性があります。

また、試しに「評価制度」の教材に対して「ドラゴンボールの孫悟空は何人?」という全く関係ない質問を投げてみました。

NotebookLMは「これは教材には載っていません。」を書きながらも、その後の文章で「孫悟空」について長文の解説が入り、なかには間違った情報も掲載されていました。一方premoに同様の質問を投げかけたところ、premoは「ごめんね、今の教材とは関係ない話題みたい。」とだけ答え、それ以上の回答をしませんでした。

この例からも分かる通り、NotebookLMは情報整理や調査用途との親和性が高く、利用者自身が回答の根拠を確認しながら活用する場面に向いているといえるでしょう。

premoはあくまでも教材をしっかり読んで、不明な点だけを質問したい人に向けた、受講者寄り添い型の学習エージェントであることがわかります。

6. 教育現場においてAI情報の参照元が重要である理由

企業研修や資格教育では、AIの回答根拠が教育品質や研修の信頼性に直結します。

受講者は教材内容を正しいものとして学習します。

AIが誤った内容を教えることで、以下の問題が生じかねないのです。

  • 間違った知識が定着する
  • 試験結果に影響する
  • 業務判断を誤る
  • コンプライアンス違反につながる

医療教育や建設安全教育、コンプライアンス研修では、誤った説明が大きなリスクにつながります。

👉「学習効果を高めるAIエージェント活用法」では、AI時代のeラーニングに潜むリスクやAI型LMSの特徴について解説しています。あわせて参考にしてください。

7. premoが目指す学習支援

premoは、検索AIではなく教育AIとして設計されています。

単なる質問回答AIではなく、受講者の理解を深め、学習継続を支援するAIエージェントです。

主な特徴として、以下が挙げられます。

  • 教材をベースにした回答
  • 学習履歴の活用
  • 学習モチベーションの支援
  • 理解度向上をサポート

教材作成者や講師の意図を正しく伝えることを重視しているため、教育品質を維持しやすい特徴があります。

8. 教育AIを選ぶ際のチェックポイント

教育現場でAIを導入する際は、回答の多さだけでなく、回答の根拠や正確性を重視することが重要です。特に資格講座や法令研修では、AIがどの情報を参照して回答しているのかを確認できる仕組みが求められます。

また、教材外の情報をどこまで許容するかも重要な判断基準です。情報収集やリサーチでは幅広い知識が役立つ一方、教育用途では教材に基づいた回答が求められるケースもあります。

教育AIを選ぶ際は、利便性だけでなく、教育目的に合った正確性や信頼性を備えているかを確認しましょう。

9. NotebookLMとpremoの選び方

NotebookLMとpremoは、性能を最大限に発揮できる目的が異なります。それぞれを競合として認識するのではなく、目的への適合性からどちらを活用するべきか判断するのが良いでしょう。

教育現場の場合、正確性を重視するケースが多いため、premoの設計思想が活きる場面が非常に多いといえるのです。

NotebookLMは情報整理やリサーチ用途において高い価値がある一方で、学習支援に活用する場合は教材外の情報をどの程度許容するかを事前に検討する必要があります。例えば生徒や保護者による満足度アンケートの要約や面談の議事録作成、新任講師に向けた問い合わせ対応マニュアルの作成などに活用できます。

AIを活用するにあたって、用途を整理したうえで適切なツールを選定しましょう。

比較項目NotebookLMpremo
主な用途情報整理・調査学習支援
回答根拠教材+LLM知識教材のみ
ハルシネーションリスク一定ありなし
教育用途適性
学習継続支援

10. まとめ

AIによる教材解説は今後ますます普及していくでしょう。

しかし教育現場では、「たくさん答えられること」よりも、「正しく答えられること」が重要です。

NotebookLMは資料整理やリサーチ支援に優れていますが、教材外の情報を補完する可能性があり、ハルシネーションリスクを完全には排除できません。

一方でpremoは、教材だけを参照することで、教材にない内容を勝手に生成しない設計になっています。

だからこそ、教育現場で求められる「教材に基づいた回答を行うAI」を実現しているのです。

学習支援AIを選ぶ際には、回答の多さだけではなく、回答の信頼性にも注目してみてください。

それが受講者の学習成果を守り、教育品質を高めることにつながります。

当社のmanabi+は、eラーニングサービスに特化した教育型専用AIエージェント「premo」と、SaaS型eラーニングサービス、manabi+ schoolで構成されたサービスです。

eラーニングを新たに導入したい方や、既存の研修環境を強化したい方は、ぜひ当社にご相談ください。